和楽器でメシは食えるのか?
2016/05/11
今回ちょっと「仕事」としての和楽器について触れてみようと思います。
和楽器でメシを食う。とはどういう事か?
和楽器演奏家について
すぐ思いつくのは「演奏家」という仕事。
和楽器を演奏する事によってお金をもらい、生活するという事ですね。
しかし、これが非常に難しい。
そもそもどうやって仕事を探すのか?
実はほとんど「コネ」です。
和楽器演奏家の主な演奏収入は「賛助出演」です。
演奏会で演奏する時「お手伝い」で演奏してもらい、お金を払うというものですね。
社中でのおさらい会、年1回の演奏会…等々あります。
これは基本的に会主の知り合いだったり、なじみの相手だったりという事がほとんどです。
しかしこれは長い付き合いが必要ですし、演奏会を開いてくれないとどうしようもない。
そして、こうした事をあまりやらない演奏家もいます。
そうした人達は「音楽事務所」に所属していたりします。
そこから仕事を斡旋してもらいパーティーやイベント等で演奏する。
いわゆる「派遣演奏」です。
ただ、これは事務所の力でかなり仕事量は変わります。
もともと和楽器自体がこうした需要がそれほど多いわけではありません。
さて、これらを見て皆さんはどう思うでしょうか?
演奏家になるには、とにかく仕事を見つけなくてはどうしようもないという事です。
実際、演奏活動で生計を立てている人達もちゃんといます。
しかし、数はとても少ない。
結局は「仕事」の奪い合いみたいなものなのです。
世の中不況といわれ随分経ちました。
実際、お金を払ってまで演奏してもらおうという人は本当に少ないのです。
まあ悲観的な事ばかり書きましたが、夢も希望も無いのか?というと決してそんな事もないかなと思います。
演奏の仕事は減ってもゼロになる事はないでしょう。
景気に左右される部分(パーテイーやイベント等)もあるので、景気が良くなる事を祈りましょう。